科学的に長続きカップルの特徴・あるある12選

恋愛初期では好きという愛情があればなんでも乗り越えられると思ってしまいがちですが、現実問題そう上手くいきません。カップルが長続きする為には「初期愛情量」よりも「問題解決策」がしっかりとしていることが重要になります。

 

なので、結婚前のポジティブな感情よりも、ストレスや悩み、トラブル問題といったネガティブなものをどう扱うかの方が、長続きするかどうか、関係性を良好に保つことができるのかで大切になりますので、今回、科学的な観点から恋人・カップルが長続きする特徴・あるあるをお話しします。

 

ありのままで付き合うカップル

恋人に対して偽りの自分ではなく、ありのままで接して受け入れてもらっているカップルは長続きをします。

 

和光大学の大学生を対象にした研究で、別れた人とそうじゃない人の違いを調べた結果、付き合っていることへの満足感が高く、ありのままの自分を受け入れられている感があると長続きすることを明らかにしました。

 

また、アイデンティティが確立していると恋人との交流にも満足感や充実感が得られやすい研究結果からも、互いに「自分はこんな人間だ!」ということがが確立され、互いに「ありのまま自分を相手に受け入れてもらっていたら」良い関係性を築けますね。

 

安心し合えるカップル

ドキドキ、興奮と燃えるような恋愛から落ち着き合った恋愛ができているカップルは長続きしますね。

 

「永遠に大好き!」「全て大好き!」の様な燃え上がる愛情は、脳科学の観点から見ると永遠には続きません。イタリアのパビア大学の研究によると、ドーパミン的な愛情ホルモンは1年が寿命とされており、化学物質濃度がそれ以降は下がり始めるのです。

 

最初はドキドキする感情が上回り「全て大好き」だったのがドーパミン的愛情ホルモンが薄れてくることで「短所・悪い部分」に目がいく様にもなってくるのです。

 

しかし、ドキドキ感は薄れてもパートナーに「安心」「信頼」「尊敬」がある状態なら、オキシトシン的な幸福ホルモンが分泌されて、幸せな2人の関係性が継続しやすいのです。

 

また、アメリカ経済調査局の調査では、配偶者を親友とも感じている人は他の夫婦に比べて結婚生活の満足度が約2倍の結果となっていることからも、長く素敵な関係性を続けていくためには「友情」も大切な要素になりますね。

 

友達から始まり恋人関係に発展する恋愛は長続きしやすい一つです。

 

雑談をよくするカップル

カップル同士、取り留めのない雑談を日常的によくしてるのなら破局率が低く長続きしやすいです。

 

3000組以上の夫婦を10年以上追跡研究(心理学名誉教授、ジョン・ゴットマン)によると、パートナーが何か話しはじめたとき、10回中9回スマホを触る手を止めて話を聞いてくれた夫婦は離婚率が低く、10回中3回しかスマホを触る手を止めなかった場合、離婚率が圧倒的に高いことを明らかにしてます。

 

日常での会話がなくなっているということは互いに「無関心」状態なので、とても危険な兆候ですので、手遅れになる前に、互いにコミュニケーションをよく取ることが必要です。

 

言葉の使い方が似ているカップル

カップルの言葉の使い方が似ているほどカップルは長続きしやすいです。

米テキサス大学で約80人を対象に調査で、「機能語」の使い方、会話スタイルが似ているカップルは、3カ月後も関係を続けていたのは約80%に上りましたが、似ていないカップルの場合はその確率が54%でした。

 

なので、語尾の終わりが「〜だね!」「〜だよ!」「〜だぜ!」と同じだったり、疑問時に「〜かな?」「〜だっけ?」「〜ぽい」、言葉繋ぎでは「てゆうか」「つーか」「てか」など様々な場面で似ていることで関係性に影響があるんですね。

 

同じ研究で「言葉の使い方」が似ているカップルのうち、デートしたいと望む確率が、そうでないカップルに比べ約4倍も高いことがわかっていますので、相手に言葉使いを合わせることは好感度を上げるテクニックでもあります。恋愛心理学ではミラーリングの一つですね。

 

否定しないカップル

カップル同士、トラブルがあったとしても互いに否定をし合うことだけは避けたほうがいいです。

 

クイーンズランド大学(心理学教授ロイ・バウマイスター)の研究によると最重要事項として「否定しないこと」を挙げています。感情はポジティブな出来事よりもネガティブな出来事に反応する傾向にあり、「ネガティブ効果」と呼ばれ人の思考は悪い方にゆがめられています。

 

なので「君はダメだから」「そんなこともできないの?」の様な否定的な言葉が互いに飛び交ってしまっているのなら関係性を悪くしてしまい、破局への第一歩です。

 

短期的な喧嘩をするカップル

パートナーに嫌なことがあったり、互いにとってトラブルがあっても見て見ぬふりをしてしまうと破局率を高めてしまう原因となります。なので、短期的な話し合いは関係性を良くするために重要になります。

 

ワシントン大学の研究で、52組のカップルを3年以上に渡って調査した結果、お互いに言い争ったり喧嘩したりすることは短期的にはカップルの間にギクシャクとした雰囲気をもたらしてしまうのですが、長期的に見てみると夫婦の満足度を上げる効果があることがわかったのです。

 

面倒な話からはどうしても逃げたくなってしまいますが、パートナーとの関係性を深めより良いものにしていくには短期的なぶつかり合いは必要になりますね。一番悪いのはお互いに話し合うことをやめてコミュニケーションを取らなくなってしまうことです。「コミュニケーション量=二人の関係性」なので日常的な会話からしっかり関係性を築きましょう。

 

安易な同棲をしないカップル

安易な同棲をするよりも、長い期間かけて同棲を決断した方が、その後の長期的な関係性を築きやすいです。

 

2014年ノースカロライナ大学の研究では、同棲した年齢が18歳の女性の離婚率が60%、23歳の女性の離婚率が30%と18歳と23歳の差で離婚率が2倍の差がありました。この研究から「カップルの同棲の決断をするまでの時間が長ければ長いほど、成功の可能性が高くなる」考察しています。

 

また、スタンフォード大学の研究では、

  1. 結婚から1年後は、同棲しなかった人のほうが離婚率は高い
  2. 結婚から5年を過ぎると、同棲してた人のほうが離婚率は高い
  3. 結婚の前に、複数の相手と同棲した経験がある人ほど離婚率は高い

を明らかにしており、長期的な視点では「結婚前に同棲はしない」方が長続きしやすい事を明らかにしました。

 

つまり、科学的なデータから考えると「交際期間は長く」「同棲を決断するのはゆっくり待ち」「結婚する時に初めて同棲する」ことが長続きしやすいことがわかります。

 

どうしても交際を始めたばかりの頃はお互いに気持ちが盛り上がりますが、同棲を始めるのは慎重に考えた方が長期的な関係性を築く為には必要になりますね。

 

彼女からの愛が強いカップル

デンバー大学が主導となる共同研究で、315組のカップルを対象に2年間かけて「恋人への好意レベル」と「交際期間」の調査を行いました。そして、「彼氏の方が彼女に対して好きな気持ちが強いカップル」よりも「彼女の方が彼氏に対して好きな気持ちが強いカップル」の方が2倍近く長続きすることが明らかにしました。

 

つまり、「私の方が好きすぎて温度差があるようで辛い」という彼女のカップルの方が長続きしやすいのです。

 

「上手くいく」と信じてるカップル

恋人同士「一緒にいることができるはず!」と信じ合っていることができているカップルは必然的に長続きできます。

 

2011年、2,033人の既婚者を対象にした研究では、「死がふたりを分かつまで」結婚生活が続くと信じているカップルは、その考えに疑念を抱くカップルより、長く続くことが明らかにしました。

 

つまり、付き合っても「どうせいつか別れるでしょ」とどちらかが思っているカップルよりも「どんな困難も二人で乗り越えられる」信じ合っていることが大切ですね。

 

長く一緒の時間を過ごせてるカップル

夫婦で一緒に時間を共有できているほど満足感は高くなります。

 

ニューヨーク州立大学の研究で、既婚者9643名を対象に結婚生活を分析した結果、夫婦で一緒に過ごす時間が長ければ長いほどそのカップルは結婚に満足していることがわかったのです。

また他の研究でスウェーデンのウメオ大学の研究では、通勤時間が増えるに従って離婚率も増加していました。夫の通勤時間が45分を超えると、その夫婦の離婚率が40%も上昇するデータでした。

 

人によっては少ない時間しか一緒に居れないからこそ大切に幸福度高く過ごすことができている方もいますが、基本的には結婚生活が楽しくて長続きして満足の行く大きな要因は一緒に入れる時間ですね。なので、二人で一緒に入れるための時間確保はとても大切です。

 

一緒にいて幸せなカップル

カップル同士一緒にいて幸福感が高いことで長続きしやすいです。

 

ペンシルべニア州立大学、ブリガムヤング大学の共同研究で、1617人を対象に調査した結果、離婚しなかったカップルの幸福度は、最初の10年に幸福具合が少し減少傾向にありますが、結婚30年後から再び上昇しています。離婚したカップルは月日と共に幸福具合が減少している傾向があります。

 

当たり前かもしれませんが、二人で一緒に居続ける為には自分を犠牲していてはいけませんし、互いに幸せを感じていないとですね。

 

年齢が近しいカップル

カップルにおいて「愛さえあれば年齢はただの数字だ!」と思うかもしれませんが、統計学で見ると年齢差によって破局率は大きく異なります。エモリー大学の研究で3000人を調査した結果、年齢差が大きくなるにつれて別れる可能性は高くなります。

 

同世代のカップルと比較すると5歳差のカップルは破局率が18%高く、10歳差のカップルは39%高くなります。そして、20歳差になると別れる可能性は95%とのデータとなりました。

 

年齢差はあくまでもただのデータに過ぎませんし、年齢差が直接的な原因かどうかも分からない部分はありますが、もし年齢差がある事で別れやすい事が分かっているのなら、一緒に居続けることができる対策をより一層2人で考えていくことが大事になりますね。

 

まとめ

科学的なデータを元にカップルが長続きする方法をお話ししましたが、必ずしも全て当てはまる必要はありませんし、カップルの関係性によっても違いはありますので一概に言えることではありません。

 

しかし、先人達の失敗や成功が詰まった内容なので、「正しいのか」か「間違いなのか」の一つの指針にはなりますので、自分達にとってプラスになるのなら積極的に取り入れていきたいですね。

 

参考文献

Age at Coresidence, Premarital Cohabitation, and Marriage Dissolution: 1985–2009

Changes in Spousal Relationships over the Marital Life Course | SpringerLink

Stanley, Scott M., et al. “Asymmetrically committed relationships.” Journal of Social and Personal Relationships 34.8 (2017): 1241-1259

高坂康雅(2010) 大学生及びその恋人のアイデンティティと“恋愛関係の影響との関連 発達心理学研究,21182-191.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です