困難で別れないカップルと破局するカップルの違い7選

恋人と付き合っていつまでもトラブルなく幸せに生活することは難しいです。どうしても二人にとって大きな困難や壁がありますが、そんな困難を乗り越えられるカップルと破局してしまうカップルには科学的な特徴の違いがはっきりとしており、乗り越えられるカップルは関係性が強いです。

 

なので、今回、どんな困難もモノともせず乗り越えられるカップルの特徴をお話ししていきます。

 

正しい話し合いができるカップル

何か2人の間で揉め事があっても男性は向き合い、女性は冷静な話し合いができるカップルは2人の関係性を良くすることができます。しかし、男性は話し合いから離脱せず、女性は一方的に押し付けるような言い方をしてしまうカップルは関係性は悪くなり、互いに不満を引きずってしまう結果となります。

 

2006年筑波大学の研究で攻撃・拒否感情は男性では回避行動を、女性では一方的主張行動を通して、関係満足感を下げてしまうのですが、話し合いという適切な対処ができれば、関係満足度を高められることを明らかにしました。

 

なので、男性は「ごめんね!」とその場しのぎのために謝罪したり「うるさい!」と話し合いを避ける行動をせず、女性は感情的になり「一方的に攻める」様な言い方をしないで今後との為を思い冷静に話し合えたら素敵な関係を築けます。

 

相補し合えるカップル

「ゲームが好き」「スポーツが好き」「ご飯が好き」など価値観が近しい事はカップルが長続きするために重要な要素になります。また、この価値観は「嫌い」が一致することも大切です。

 

また、カップル同士違った性格や外見を持つ特徴に惹かれる性質もあり、互いに相補する事が出来れば、脳科学、進化論から考えて、カップルが生存してくことができ、長く良好な関係性を築くために大切になる要素になります。

 

カリフォルニア大学の研究では、結婚生活で長期的には性格の共通点が多いと満足度が下がっていくことを明らかにしています。なので、科学的には価値観は近しく互いに相補し協力し合える関係性だと結婚してからも長年一緒にいることができる素敵なカップルになりやすいんですね。

 

口論で主語が「私たち」のカップル

話し合いの時「お前が悪い」など主語が「You」になっていると相手も素直に聞く事が出来ません。なので「私は悲しい」と主語を「I」にする事で自身の思い伝え、相手にマイルドに意見を伝える事が出来ます。

 

また、主語を「We」のような「私達」にすることで満足度が高く長続きする為には重要になります。

 

カリフォルニア大学バークレー校の154人の夫婦を対象にした研究では、口論で「私たち」「互いに」と2人の事として話し合う事で、喧嘩を上手く抑え、ストレスも少なくできることを明らかにしています。

 

なので相手を責めるような言い方だったり、自分の意見ばかりを押し付けるのではなく共有視点から「私達はどうして行きたいのか」を考えることが重要になりますね。

 

ポジティブなカップル

人は共感能力があり、身近にいる人の感情の影響をマイナスもプラスも両方受け取ってしまいます。なので、カップルでポジティブ優勢なら前向きで幸福度高く強く素敵な関係性を築けます。しかし、カップルのどちらかがネガティブだとマイナスの感情に引きずられてしまい幸福度が低くなり破局にも繋がりやすいです。

 

トラブルや問題について議論するとき「ネガティブ」から始めるカップルよりも「ポジティブ」で始めるカップル方が破局率が少ない研究結果(130組の新婚カップル調査)からも「これ解決無理じゃない。」と話し合うのではなく「どうやって解決しようか!」と前向きスタートであることは二人の問題を乗り越えるためには大切です。

 

また、南メソジスト大学の研究で、話合うときには笑顔を作って話を始めることで、相手がプラスの感情を想起させることがわかっていますので明るい表情でにこやかに言われるとポジティブな感情から相手も入りやすいですよ。

 

そして、カップル間だけでポジティブ思考が難しければ、愛知医科大学の研究でポジティブな友人がいることで幸福度が高まることがわかっていますので、身近にいる友人はポジティブであることが望ましいです。

 

このように二人で問題について話し合いを始めるときには、ポジティブであることを意識し、なるべくポジティブな人と一緒にいることを心がけましょう。

 

頼り合うことができるカップル

カップルで「頼り合う事」ができるなら2人は幸福度が高く強い関係性を築くことができます。個人プレーではなく、互いを信頼、尊敬し合い2人の力を合わせて解決していく団体プレーであることが重要なのです。

 

日本の4つの大学でカップル73組を対象にした研究で「関係効力性」が高いカップルは、支え合える良いカップルなだけじゃなく「ポジティブ」な感情であることが多く2人にとって満足度高い関係性を築くことができることがわかりました。

 

共依存するのではなく、互いに力を合わせて2人の問題に取り組むことができるカップルは理想的な関係性なんですね。これは友人でも同様の効果がありますが、恋人関係の方が強い力をもたらします。

 

記録力がいいカップル

カップルの記憶力が良いと2人の無駄な喧嘩も減りますし、困難が待ち受けてたとしても乗り越えることができます。

 

ノースカロライナ大学のカップルの101組を対象とした研究では、「ワーキングメモリが多いカップルほど問題の深刻度が低下していた」ことを明らかにしました。記憶力がよければそれだけ話し合いもスムーズに進み、問題解決しやすいので2人の関係を悪化させにくいんですね。

 

年齢と共に脳も衰えてきますので、歳を取っても適度な運動をしたり、頭を使っていくことは2人の関係性を強くするに役立つことがわかります。

 

共有視点を持っているカップル

「自分の能力」「パートナーの能力」と完全に分けて考えるのではなく、「二人の能力」のようにパートナーが持っている能力を含めて物事に取り組む「共有視点」を持っているカップルは幸福度が高く、強い関係性でいることができます。

 

 

お互いのスキルを共有スキルとして認識して物事に取り組むことができれば問題解決もしやすく、互いにポジティブに物事を進めることができます。親密であるほど「自分にとってどうか?」という個人の視点ではなく、「二人にとってどうか?」という共有視点をつかって物事を考えることができるので困難があったとしても乗り越えることができます。

 

この共有視点を持っていれば、パートナーが「試験に合格した」「昇進した」などの良い出来事に「やった!よかったね!とても嬉しいな!」の様な自分のことの様に思えます。もし「妬みむような反応」「無関心な態度」だった場合には、共有視点を持っておらず、一体感を感じない心理状態なので、良好な関係性が築きにくいです。

 

これらは複数の研究結果でも明らかにされていますが、共有視点を持ったカップルは幸福度が高く、強く親密な関係性を持つことができます。

 

参考文献

Pinkus, R. T., Lockwood, P., Schimmack, U., & Fournier, M. A. (2008). For better and for worse: Everyday social comparisons between romantic partners.

Romantic partnersworking memory capacity facilitates relationship problem resolution through recollection of problem-relevant information

松井豊(1990)青年の恋愛の構造 心理学評論,33355-370

浅野良輔・吉田俊和(2011)関係効力性が二つの愛着機能に及ぼす影響――恋愛関係と友人関係の検討 心理学研究,82175-182

Couples who say we” have a better shot at resolving conflicts

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpsy/82/2/82_2_175/_article/-char/ja/

https://acaddb.com/grants/projects/148404

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