好きな人と出会うことで熱く燃え上がり周りのことは何も見えなくなり、後先考えられなくなってしまい暴走気味の行動を起こしてしまう人もいます。しかし、結婚はマラソンのように短距離走のように全力で走り抜けることができない程、地道で大変な道のりです。
なので、今回結婚する前に知っていてほしい、衝撃的な事実9選をお話しします。
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スピード結婚は離婚率が上がる
エモリー大学の研究で3,000以上の夫婦を対象に調査した結果、スピード結婚をした人は離婚率が上がることを明らかにしました。
交際期間1~2年の夫婦においては、交際期間1年未満だった夫婦よりも20%低い離婚率であり、さらに3年以上の交際期間がある夫婦においては交際期間1年未満だった夫婦よりも39%低い離婚率であるとの結果になりました。結婚前の交際期間が離婚率に影響していることがわかります。
大好きな人と出会えたとしても、しっかりと交際期間を得て互いに相性を確かめ合ってから結婚に踏み出すことが大切になりますね。
婚約指輪が高いと離婚する
結婚前に高額な結婚指輪を贈る、挙式費用を高く豪華な結婚式を挙げるカップルは離婚率が高くなります。
米エモリー大学の3000人ほどを対象に「結婚費用」と「離婚率」の関連を調べた結果、婚約指輪に約20万~40万円をかけた人たちは約5万~20万円を費やした人達よりも「1.3倍」離婚率が高いというデータとなりました。また、挙式費用が200万円以上掛けたカップルは、挙式費用が50万~100万円掛けたカップルと比べて、離婚率が「3.5倍」も多いことが分かりました。
結婚してからが長い道のりなのに、結婚をゴールとしてしまい結婚前に全力を尽くしてしまうと結婚後に金銭的な悩みやストレスを多く抱えてしまいます。婚約指輪や結婚式の費用を抑え、結婚後の事をより考えた行動ができるカップルの方が離婚率は低くなるんですね。
子供は幸福度下げる
結婚をして子供を持つことで幸せになれるイメージが強いかもしれません。しかし、統計学的には結婚して子供を作ることで不幸せになる可能性があるのです。
子供と夫婦の満足度を調べた研究は多くあり、97件の研究データをメタ分析して明らかにしたことが「子供がいる人は、子供がいない人にくらべて結婚の満足度が低い」ことが分かったのです。そして、子供による満足度の低下は男性よりも女性の方が大きく、子供が増えるほど満足度が下がる結果となりました。
もちろん、子供がいることで幸せを感じる人もたくさんいますが、統計上、二人の幸福度を下げてしまう可能性すらあるのです。このように満足度が下がる理由は、「お金が掛かる」「労力がかかる」「自由が制限される」などが挙げられています。
また、バージニア大学では、結婚前に子供を設けたカップルと結婚後に子供を設けたカップルでは44%もの幸福度の違いがあった研究データもある様に、子供と一緒に幸せな関係性を作るには、夫婦で協力していくことはもちろん、計画性を持って行動に移すことがとても大切になりますね。
結婚は孤独にさせる
独身の人ほど寂しい人のイメージがありますが、実際には結婚することで、人間関係が狭まり孤独感が強くなってしまう傾向があるのです。
ボストン大学らの研究で独身者のほうが人間関係が繋がっておりコミュニケーションを取る機会が多いのですが、既婚者の方が付き合いが狭まり周りとのコミュニケーションを取る機会が減り「孤独」を感じるケースが多いのです。
結婚しても周りとの人間関係を遮断してしまうような事をしてしまえば、後になって後悔をしてしまうことになるかもしれません。なので、結婚しても周りの人達との人間関係を大切にしていくことはとても重要ですね。
結婚するとテストステロンが下がる
結婚することで、男性ホルモンのテストステロンが下がる傾向にあります。テストステロンとは「やる気」「性欲」「前向き思考」など男らしさを形成するホルモンになります。
デンマークで1,113人の男性を対象にした研究では、結婚した男性はその直後からガクンとテストステロンが下がる現象が確認されました。また、フィリピンで624人の男性を対象にした研究(PNAS)では、男性は赤ちゃんが誕生した後にテストステロンの減少することが分かりました。
テストステロンが下がることは一概に悪いことではなく、父親としての役割を果たそうと育児にも協力的になる傾向があるのです。結婚してテストステロンが下がることは、家族を守るための行動を行うための自然の摂理なんです。
テストステロンは筋肉を維持し脂肪を燃焼する働きがありますので、テストステロンの分泌が減ると自然と太りやすくなります。昔はカッコよくても結婚し太り肥えてしまった場合でも、男の人から父親になっている証拠とも言えるんですね。
結婚は経年劣化する
新婚だと満足している人が多いのですが、2人の関係性は年数が経つにつれて満足度が落ちていく傾向があります。
「結婚生活の経過による妻の夫婦関係満足度の変化」を調べた研究(東京大学:永井 暁子教授)では、結婚初年度は満足度が「80%」を超えているのですが、結婚して10年後には満足度が「50%」をきり、結婚20年目には「36%」となっていて、結婚生活に「不満」を訴えている人が結婚1年目と比較して20年目には5倍にも増えているのです。
このことからも、結婚して長年いることで経年劣化することが分かります。妻が幸福を感じていなければ、家庭内の環境もよくなくなり夫との関係性も良好にすることは難しくなります。なので互いに満足度を落とさないためにも、コミュニケーションをよくとり問題解決処理能力こそが長期的に良好な関係性を築くには重要になってきますね。
結婚してから7年間/結婚してから35年後に注意
結婚することでどんどん幸せになっていくのかと言えば、そうではなく結婚してどんどん結婚満足度は下がっていくのです。結婚してから7年間は満足度が急落するんですね。離婚率も同様で、厚生労働省の統計では、5年未満での離婚は約3割を占めていて、結婚5年未満は「魔の期間」と言われるほど離婚率も高いのです。
そして、ネブラスカ大学リンカーン校の研究で2,034組の夫婦を17年間調査して分かったことが、結婚20~35年目は結婚満足度が維持されていくことがわかりました。しかし、35年目以降になると、結婚満足度が再び下がり始めてしまったのです。
つまり、結婚満足度は初期に急落して一度落ち着くのですが、後期に再び下がり始めるのです。全ての家庭がこのようなグラフを辿るとは限りませんが、子供ができて夫婦の満足度が下がっていき、子供が独立して再び夫婦の満足度が下がるという悲しい統計データになります。
結婚が不幸に感じる理由
結婚生活に満足している人々は年々減っており、結婚による満足感をどんどん感じにくくなってしまっています。結婚生活に求めるものが昔よりも大きくなってきているのが原因なのです。
ノースウェスト大学の研究によると、(a)昔は結婚することは生き残るための手段であり、労働力と経済力の確保をするために結婚をして一つの家庭を守っていたのです。(b)時代が進んでいき結婚することで、労働力と経済力の確保だけでなく互いに愛し合い幸せになる事を求めた家庭を作ろうとするようになりました。そして、(c)現代社会では、結婚生活に互いの愛だけでなく、個々の理想となる自己実現を叶えることができる結婚生活を求めるようになったのです。
つまり、「マズローの欲求5段階説」と同様に人の欲求は拡大していく様に、結婚に求めるハードルがどんどん上がってしまったため、どんどん結婚満足を感じにくくなってしまっていると考えられているのです。結婚生活に幸せを求めすぎてしまっている人ほど満足を感じられなくなってしまうんですね。
ノースウェスタン大学の研究では、この様な結婚に対する欲求の変化から結婚によって、結婚満足度の大きな格差が生まれる様になったことが分かりました。
個々の欲求となるニーズを満たすことに成功した結婚生活は、昔の時代の最高の結婚生活と比べても満足度が高い生活を送ることができているのですが、ニーズが満たすことが出来なかった結婚生活では、理想と現状でのギャップ差によって苦しめられより不幸を感じる様になってしまったのです。
結婚が両極端となるオールオアナッシング状態に追いやられてしまったんですね。
そうならない為には、互いに楽しみ、成長するために一緒にいる時間の確保と結婚に対するハードルを下げることで、満足度の低下を抑える事ができる様になります。
Does singlehood isolate or integrate? Examining the link between marital status and ties to kin, friends, and neighbors(Natalia Sarkisian, Naomi GerstelFirst Published August 3, 2015)
Parenthood and Marital Satisfaction: A Meta‐Analytic Review(2004Journal of Marriage and Family 65(3):574 – 583DOI:10.1111/j.1741-3737.2003.00574.x)
Marital happiness, marital duration, and the U-shaped curve: Evidence from a five-wave panel study.(Social Forces 79.4 (2001): 1313-1341.)
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