「ねえ!今、女の人見てたでしょ!」「え!見てないよ。」「うそ!今ジーッと見てた!」カップルでこの様に、女性と一緒にいる男性が目の前を別の女性が通り過ぎた時に、男性は目で追ってしまうことにより口論が行われることがあります。
このような、恋人ではない他の女性の「チラ見」をすることは進化の過程において本能的に行動してしまいやすい理由があるのです。
男性がすぐ他の女性を見てしまう理由
スターリング大学とグラスゴー大学の研究によって、女性は同じ男性の顔を見れば見るほど信頼性が高まり、魅力的に見えてくる傾向があります。男性は初めて見た時が一番魅力的に感じ、2度目に見た時には魅力度が落ちて評価されることが明らかになりました。
これらの現象は進化論から、男性は本能的に多くの子孫を残すために備えられた機能であり、女性は本能的に一人の安心した子育てができる環境を作るために備えられた機能になります。
なので、男性のにとって、魅力的な彼女がいながらも他の女性に対して評価が高くなり、いつも見ている彼女に対する評価が落ちてしまうので、周りには魅力的な人たちで溢れてしまうので他の女性が気になり、無意識的な場合も含めチラ見をしてしまうのです。
彼女が無理矢理チラ見させなくする危険性
「チラ見」をされることが嫌で無理矢理「見ないで」とか手で隠したりする行為をしてしまうと、より男性はチラ見した女性の顔を覚えてしまい浮気されやすくなるのです。
ケンタッキー大学の研究で、「綺麗な女性」「平凡な見た目の女性」を自由に見せる場合と、「綺麗な女性」のみあまり見せないようにした場合を比較した実験では、「綺麗な女性」のみあまり見せないようにした場合の方が、綺麗な女性の顔を30%も記憶に強く残ったのです。
さらに、「綺麗な女性」のみあまり見せないようにした場合には浮気に対する考えも寛容になり、10%も浮気をしやすくなったのです。このことからも「見ないで!」と怒ったり「手で隠したりする」事によって、チラ見を無理矢理防ぐ行為は避けたほうがいいことがわかります。
チラ見をやめれる男性とやめられない男性の違い
この「チラ見」本能的な欲求部分ではありますが、意図的に抑えることができる人とできない人で分かれます。もし、彼女側が「他の女性を見ると私は辛いよ」と伝えて「止めるようにする」と話したにも関わらず、チラ見を続ける様なら「欲求を抑える」前頭前野の部分の活動が低い可能性があります。
前頭前野の領域活動が高いほど、浮気などの衝動も抑えられることが分かっており、前頭前野の領域活動が低いと「可愛い子だ!見てみたい!」と言った衝動も抑えが効かず彼女がいても「チラ見」をやめられないのです。
つまり、「チラ見」をやめてほしいと彼女が伝えてもやめてくれない男性は浮気をしやすい危険信号を持っているのです。
Forbidden fruit: Inattention to attractive alternatives provokes implicit relationship reactance.(Journal of Personality and Social Psychology 100.4 (2011): 621.)
Off the hook: Men can’t help staring at other women because they have ‘evolved to increase their reproductive success’ | Mail Online()
|Implicit attitudes and executive control interact to regulate interest in extra-pair relationships. (Cognitive, Affective, and Behavioral Neuroscience, 17, 1210-1220.)
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