「浮気したのね!絶対許さない!」「ほんの出来心だったんだ・・。」のような男性が浮気をした時のシーンでは、魔がさしてしまった言い訳が多いです。逆に「なんで浮気したんだ!」「あなたが構ってくれなくて寂しかったの!」の様な女性が浮気したシーンでは、さみしさや不安の解消のための言い訳が多いです。
実は、このような浮気をする理由は理にかなっているのです。男女の「浮気の目的」や「浮気された後の行動」は「浮気された理由」や「相手」によって全然違ってくるのです。今回、科学的に男女の浮気に対する目的や理由の違いについてお話しします。
浮気の目的「男は回数/女は質」
男性の浮気は回数重視であり、より多くの女性と経験をするための浮気をしますが、女性の浮気は質重視であり、より良い相手に出会うための浮気を行います。
ヴィラノヴァ大学の研究では男女1,089名を対象に、男女それぞれ浮気する理由について調査した結果、女性が浮気する理由はより良いパートナーと出会う為でしたが、男性は「たまたまチャンスがあったから」の理由が上位にある様に、女性よりも回数重視で体だけの気軽な浮気をしていました。
浮気の回数は女性よりも男性の方が多かったのですが、浮気をして付き合っていた彼氏や彼女と別れた割合は、女性の浮気の方が2倍高かったのです。つまり、女性の浮気の方が本気であり、体だけでなく心からの浮気をしていることが多い傾向があります。
進化論の観点から、男性は自分の遺伝子を拡散することが重要になるので「質より量」を優先し体を許してくれる不特定多数の女性相手を探します。女性は赤ちゃんを産んで安全に育てる必要があるので「量より質」を優先し自分にとって整った環境を提供してくれる献身的な相手を探すことが目的となります。
浮気の原因「男は性格/女は関係性」
浮気をする原因は、男女ともに元々の性格にもよりますが、統計的には男性は性格にあり、女性はパートナーとの関係性にあります。
インディアナ大学含む共同研究で927人の男女を対象にした調査では、男性の浮気の原因が「性欲が強いこと」と「性的な能力の不安」が浮気をしやすい原因となりました。
女性の浮気の原因が「パートナーとの関係幸福度が低い」事が大きな原因となりました。更に、パートナーと体の相性が悪いことで浮気する確率は、幸福度が高い女性と比較すると3倍の差がありました。
また、男性のあそこの大きさが「2.5㎝」(1インチ)長くなるにつれて浮気する確率が1.5倍高まる研究データもあります。なので、大きすぎると女性に痛みを与えてしまう可能性が高まるんですね。性生活に満足できていると女性の浮気確率が低くなることもわかっているので、痛みを与えないで満足できるためにも男性側の前戯は重要になります。
また、男性は「性的な能力の不安」こそが浮気の大きな理由になりますので、女性は普段の性行為で否定するような言葉を絶対使ってはいけません。男性を褒めて自信を持たせてあげることも円滑な関係性を築くために重要ですよ。
浮気の激怒「男は体/女は心」
男女によって「体の浮気」「心の浮気」のどっちの方が耐え難い浮気か調査した研究で、男性は「体の浮気」がより怒りを感じて、女性は「心の浮気」がより怒りを感じることがわかりました。
ミシガン大学含む男女の浮気に関する感情反応の研究で、285人を対象に調査をしました。男性は、肉体的な浮気があることがとにかく許せないのですが、女性は精神的なつながりがある浮気こそ耐え難いのです。
男性にとって、体の浮気をされるといことは遺伝子を含め失うものが多くあるので、生物学的な理由でより耐え難いのです。女性にとって心の浮気をされるということは、子供を安全に守る環境を失うので、より耐え難いんですね。
浮気の許容「男は同性/女は異性」
浮気をされること自体許せないのは前提ですが、男性は、女性同士の浮気の方が許せて、女性は異性の浮気の方が許せるのです。
テキサス大学の700名の大学生の男女を対象とした研究で、男性は女性同士の浮気に寛容であり、女性は男性同士の浮気に厳しいことを明らかにしました。
男性は、浮気相手が同性の女性の場合には50%が許して交際を続けるのに対し、浮気相手が異性である男性の場合には交際を続けるのは22%でした。女性は、浮気相手が異性の女性と浮気した場合には28%が許し交際を続けるのに対し、浮気相手が同性の男性の場合は、交際を続けるのは21%だったそうです。
男性は異性と同性でかなり許せる割合が異なり、女性同士の同性での浮気の場合には2人に1人は許せる結果となりました。女性はどちらとも許せる割合が低いながらも同性の浮気の方が許せない事がわかりました。
男性からしたら、女性と浮気されても子どもができることはないが、男性と浮気されたら子どもの父親がわからなくなるので、生物学的な理由から、異性の浮気は危険性が高く許し難いのです。
まとめ
男女の浮気の違いを「目的、原因、許容、激怒」でお話ししましたが、男女によって真逆と言って良いほど浮気の考え方が違っているんですね。
Sex differences in self-reported infidelity and its correlates.
Was That Cheating? Perceptions Vary by Sex, Attachment Anxiety, and Behavior(First Published January 1, 2013)
Same-sex infidelity in heterosexual romantic relationships: Investigating emotional, relational, and communicative responses(September 2015Personal Relationships 22(3):414-430)
Buss DM, et al:Jealousy and the nature of beliefs about infidelity:Tests of competing hypotheses about sex differences in the United States, Korea, and Japan. Personal Relationships, 6:125-150, 1999
His or hers jealousy? New explanation for sex differences in jealousy
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