単純接触効果を正しく使ったモテ心理術【心理図解】

人の心理で、何度も繰り返して接触することで関心や好感度が高まる事を単純接触効果といいます。

 

「単純接触効果」とは、1968年にアメリカの心理学者ロバート・ザイアンス(Robert Zajonc)によって提唱されたため、「ザイアンス効果」と呼ばれることもあります。

 

よく流れる音楽やテレビのCMも何度も触れる事で馴染みを感じて印象が勝手によくなっていくのと同様です。ただ、印象が悪いのに何度も接触するのはマイナス効果で、初期の印象はとても重要です。

一緒にいる時間の長さよりも会う回数の方が効果的なので、長時間いる事を目指すより短時間でも回数を重ねて会う意識が大切です。

 

好きになってしまう仕組み

ではなぜ回数を重ねて会うことでそのひとのことを好きになってしまうのでしょうか?

 

それは「知覚的流暢性の誤帰属」という理論で説明できます。人間は五感全てから知覚的に情報を処理していきます。「新しい人と出会った」「あまり話したことのない人と時間を過ごした」など自身の経験上にない情報を与えられると脳が未知の情報に対して集中して処理を行います。

 

ですが、回数をこなしていくとその事例の情報が集まっていき脳への負荷が減っていくと段々と「慣れ」が生じてきます。

 

しかし、事例に対しての情報の処理を「情報を処理していた時間」ではなく「事例を意識していた時間」と脳が認識してしまうようです。

 

意識している時間が多いということは自分の好きなもの。と誤帰属を起こしてしまい、会う回数が多ければ多いほどそのひとに好意を持つようになります。

 

単純接触効果の使い方3選

単純に会う回数、話す回数を増やせばいいんじゃない?と思いがちですが実は単純接触効果には効果のない使い方が3つあります。

 

1、悪印象を与えたら逆効果になる

この単純接触効果は未知なものを脳が処理することで生まれます。

 

ですので、第一印象や接触しての対応などで悪印象を与えてしまうと「この人は悪い人」と認識され未知ではなくなってしまいます。

 

その悪い印象のまま接触回数を増やしてしまうと相手をうんざりさせてしまうのはもちろんですがむしろより深く悪印象を与えてしまう可能性がありますので、「悪印象をなるべく避けること」そして「悪印象を与えてしまったら単純接触効果に期待をしない」ということを覚えておきましょう。

 

2、期間が空くと効果が薄い

単純接触効果は会う回数が多いことで生じます。ですが、この会う期間に間が空いてしまうと効果が薄れてしまいます。脳が情報を処理しきってしまうと単純接触効果がほとんど初期値まで戻ってしまいます。

 

個人差があるので相手にもよりますが週に2,3回などコンタクトをとるようにしましょう。会うのが難しいという場合は通話やメッセージのやり取りでも構いません。こちらを相手に意識させることが重要です。

 

3、一定数を超えると効果は薄くなる

単純接触効果で得られる好感度は決まっています。

 

実験で会う回数を増やすことで好感度は増すがその回数が一定数を越えたあたりで効果は薄くなっていくという結果があります。会う回数が多ければ多いほど好感度を増やすことができますが短い期間にたくさん会っても好意には上限があります。

 

接触回数の目安が欲しい場合には、セブンヒッツ理論が使えます。ビジネスでの話ですが

  • 広告に「3回接触」するとブランドを認知する
  • 広告に「7回接触」すると購入率が高くなる

という理論のことであり、これを恋愛に適応すると

  • あなたに「3回接触」するとあなたを認識してくれる
  • あなたに「7回接触」するとあなたの欲求(デート等)が通りやすくなる

 

一定の期間のみではなく広い期間を見据えて相手に合うようにしましょう。この3ポイントを抑えておくことで相手に嫌われることなく単純接触効果を発揮することができます。

 

まとめ

単純接触効果は脳が勘違いを起こす現象なので意識していても勘違いを起こしてしまいます。

 

これは歌や音楽にも当てはまります。初めて聞いた曲はすぐに好きになれなくても一定数その曲を聞くことでいつの間にかその曲にハマってしまったり。はじめて聞く曲でもすぐ好きになる曲もあるけどそれはどこかしらで同じような曲調を聞いたことがあることが理由だそうです。

 

多すぎず少なすぎず、丁度いい回数を意識して素敵な恋をしましょう。

 

参考文献

Social Psychology Network

The influences of exposure frequency and duration on the mere exposure effect

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