結婚するのに理想的な年齢はあるのでしょうか?結婚するには巡り合わせもありますし「何歳に結婚する」と決めて結婚できるものではありません。
日本人の平均的な結婚年齢(初婚年齢)は「男性:31.2歳」「女性:29.6歳」(厚生労働省:令和元年)となっています。では、理想的な結婚年齢はいくつなのか、最高の結婚ができる方法について研究データを元にして4つお話します。
理想的な結婚年齢
「22〜25歳」
テキサス大学(ノーヴアル・グレン)は、2万以上の調査を元にして幸せになれる結婚適齢期を定めました。その結果、結婚して満足度が高い年齢が「22〜25歳」であることが分かりました。26歳以上になると満足度は低くなっていきます。
「22〜25歳」くらいだとライフスタイルが定まっていないため、他の人との習慣に合わせ柔軟な対応ができます。また、この年齢だとそこまで恋愛経験が豊富でないため、他の人との比較対象も少なくなり幸福度も高くなります。
また、年齢を重ねてくると周りからのプレッシャー含め結婚に焦りが出てしまい、強く望んでいない相手との結婚をして結婚生活の満足度を下げてしまう可能性もあるので、22〜25歳の結婚は一つの理想的な年齢になります。
バージニア大学の研究だと少し早めの「20〜24歳」の間に結婚した人は夫・妻共に満足度が高いデータとなっていました。
「30~32歳」
拓殖大学(佐藤一磨准教授)の研究で、日本人の男女1500名を対象にした調査で、「30~32歳」が離婚率が低い理想的な年齢だということが分かりました。
初婚年齢が 20 代から 30 代に上昇するにつれて離婚確率が低下し、最も離婚率が低かったのが「30歳、31歳」であり「32歳」以降になると反転し、離婚確率が増加するのです。
また、ユタ大学の研究(ニコラス・ウルフィンガー氏)で離婚しにくい最適な年齢は「28〜32歳」である事がわかり、32歳を超えて結婚すると、1年ごとに離婚率は5%ずつ上昇していくことを明らかにしました。
これらの年齢で結婚することでどうして離婚率が低いのかですが、結婚できる適正を持っている人は、大体このくらいの年齢に落ち着きやすい傾向があるのです。ある程度の恋愛を重ねることで30歳近くで相性が良い相手と巡り合うことができるんですね。
結婚するまでの交際期間
理想的な結婚年齢を聞き「次の交際相手と早くに結婚しよう!」とスピード結婚をしてしまうと早くの離婚をしてしまう可能性もあります。
エモリー大学の研究で3,000以上の夫婦を対象に調査した結果、スピード結婚をした人は離婚率が上がることを明らかにしました。
交際期間1~2年の夫婦においては、交際期間1年未満だった夫婦よりも20%低い離婚率であり、さらに3年以上の交際期間がある夫婦においては交際期間1年未満だった夫婦よりも39%低い離婚率であるとの結果になりました。
結婚前の交際期間が離婚率に影響していることがわかります。このことから理想的なのが交際して「3年以上」経ってから結婚した方が離婚率が低い結婚が可能です。
理想的な相手と結婚する
離婚率が低く相性が良い相手と出会うためには数学的には「秘書問題」を採用すると効果的です。
秘書問題は最適停止問題の一種でカーネギーメロン大学のマークトリック氏の理論で付き合う異性の37%は情報収集として結婚はしないで別れるのです。生涯で「12」人の異性と交際すると仮定したら最初の4人とはプロポーズをしないで、最初の4人よりも「良い」と思える人が結婚を申し付けるのです。
30歳までに結婚する目標なら、
- 18歳から30歳までの12年間は結婚を意識した交際をする
- 最大の交際人数が12人で1年間に1人との交際を続ける
- 18歳〜22歳までで情報収集として4人と交際をする
- 5人目の23歳からこれまで付き合った4人の中よりも良い人が見つかったら結婚する
秘書問題の37%ルールは数学的に最適値となり、ベストな結婚相手を選ぶ確率を最大化する方法となります。
まとめ(見出しなし)
ここまでで「最適年齢」「交際期間」「秘書問題」をお話しましたが、これのみに従っていてはロマンチックのカケラもないつまらない機械的な恋愛になってしまいます。
これらはあくまでも統計学ですし重要になってくるのでは、「22~25歳」で若くても素敵な人と出会えたなら結婚しても良いですし「32歳」を超えても焦りすぎず、しっかりと一緒にいれるかどうか見極めてからで良いんですね。
Glenn, Norval D., Jeremy E. Uecker, and Robert WB Love. “Later first marriage and marital success.” Social science research 39.5 (2010): 787-800
Age at marriage and marital instability: revisiting the Becker–Landes–Michael hypothesis(Published: 01 September 2006)
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