結婚して幸せになれる人・なれない人7選

結婚することでみんながみんな幸せに感じるわけではありません。夫婦仲がいいことはもちろん大切ですが、それ以外にも結婚して幸せに感じられる人と結婚しても幸せに感じられない人と大きく別れるのです。

 

結婚と幸福度の関連テーマは複数の研究が行われているので結婚して幸せになれる人を7選お話ししていきます。

 

対人関係が得意な人

友達、先輩、後輩と人間関係は生きていると常に付きまとってきますが、対人トラブルが苦手な人は、結婚しても幸せに感じない傾向があります。

 

オークランド大学の研究で4,024人の男女を対象に、「恋人との関係性」と「対人トラブル」の関連について調査した結果、「対人トラブルが苦手な人」は結婚すると幸福度が下がることが分かりました。「対人トラブルに上手く対処できる人・こだわりが少ない人」は結婚すると幸福度が上がることが分かりました。

 

結婚生活では2人で協力し生活していく究極の対人構築関係にあたるので、「対人トラブルが苦手な人」は結婚することで、相手・自分共に苦労してしまう可能性が高いことが分かります。結婚で幸せになれる人もいますが、結婚に向いていない人は無理に結婚する必要はないんですね。

 

もし、相手の人と結婚してうまくいくのか不安なのであれば「対人トラブルは苦手ですか?」と聞いてみるのも一つですね。

 

適当主義者

完璧主義で常に最高の結果を求める思考を持っているタイプ(マキシマイザー)は結婚ではパートナーの外見的要素が重要視されるため結婚で後悔をする可能性が高いです。また、適当主義である程度の結果でも満足できるタイプ(サティスファイサー)は結婚生活において満足しやすいです。

 

フロリダ州立大学の研究で、243組の新婚を対象に「イケメンの夫か美人の妻」と結婚すると幸せになれるのかを調査したデータでは、完璧主義者は、外見が良い伴侶を迎えることで幸せになれる事が分かりました。

 

一方で、適当主義者は「パートナーが美男美女」であろうとも幸福度があまり関係ないことが分かりました。

 

この研究では3年かけて調査したデータなので、これが10年、20年と時間が経ち外見的な要素のアドバンテージが無くなってしまった場合には、完璧主義者「失敗したかな〜。もっと良い人いたかな〜」と後悔をして不幸に感じる可能性も高いのです。

 

完璧主義者の場合には、外見的要素によって結婚生活の幸福度が結構変動するんですね。その点、ある程度の結果でも満足できる適当主義タイプは結婚生活において外見的な要素に強く依存しないため、幸せを感じやすいですね。

 

外向性が高い人

結婚して「幸せに感じる人」結婚して「幸せではないと感じる人」と別れますが、外向性の高さによって幸福度が違ってくるのです。

 

ドイツの研究で、2000名を対象に8年間追跡調査を行った結果、男性は外向性があり、他の人と積極的に関わりコミュニケーションをとるタイプは結婚後も長期的に幸せに感じ満足度が高い結婚生活を送れます。

 

男性は人間関係を大切にし、他人との関わりを持っていた方が長い結婚生活を満足して過ごしやすい傾向があるんですね。一方、女性はその逆で、内向的であまり他人と積極的に関わろうとしないタイプの方がほんの少しの差ではありますが結満足度が高い結婚生活を長期的に送れることが分かっています。

 

結婚前の交際人数が少ない人

結婚前に、交際人数が少ない方が結婚に満足して幸福度が高い生活を送れるかもしれません。

 

バージニア大学の研究で、1,000人を対象に5年間の追跡調査を行ったところ、結婚する前の交際人数がが少ないことで幸福度高い結婚を送れる傾向があることが分かりました。

 

結婚前の交際平均人数は5人でしたが、交際人数が1人だった方が幸福度が高かったんですね。結婚前に交際人数が増えるほど、相性が良い人と出会える確率は増えるのですが、その分、他の人と比較をしてしまい幸福度が下がりやすいデメリットがあるのも事実なんです。

 

実際に、テキサス大学(ノーヴアル・グレン)の研究で、2万以上の調査を元にして幸せになれる結婚適齢期が「22〜25歳」で、バージニア大学の研究でも、「20〜24歳」の間に結婚した人は夫・妻共に満足度が高いと交際経験が浅い時に結婚することは幸せになれる一つの選択になるのです。

 

計画性が高い人

結婚する前に「なんとなくで同棲」をすることは、結婚生活において満足度を下げる可能性があります。

 

バージニア大学の調査で、「結婚を見据えた同棲」とは違い「気軽な気持ち(一緒にもっといたいから)」等で同棲をしてしまうと、結婚生活に悪影響を及ぼしてしまう可能性が高まります。

 

「結婚」と「計画性」はとても満足度に関連していることが分かっているので、「お金」「子供」「生活」において、しっかりと長期を見据えて計画性がある行動をすることが満足度高い結婚生活を送るためには大切な要素になります。

 

収入が低い人

結婚することで精神的に幸福に感じることができるのかどうかは、個人の収入の高さによっても変わってきます。収入が低い人ほど結婚することでメンタルの健康的なメリットがあるのです。

 

ジョージア州立大学の研究で、4340人の男女を対象に「結婚」と「精神」の関連性を調べた調査で、収入が平均よりも低い人ほど、結婚することでうつ病の発症率は低く不安になりにくいことが分かりました。しかし、年収が高い人は結婚していようとも独身であろうともうつ病発症率は関係ないことが分かりました。

 

つまり、結婚して精神的に安定して落ち着くことができるのは収入が低い人に限られる傾向があるんです。結婚することで片方、もしくは両方がお金が少なくても協力し合うことができるのでパートナーの存在はありがたいんですね。

 

もちろん、年収が高いことで離婚率が低かったり金銭面の悩みが少ないメリットがありますので、悪いことは一つもありませんよ。

 

素敵なパートナーと出会えた人

結婚することによって統計的に幸せになれる可能性は高まります。全米経済研究所(NBER)は膨大な研究データを元にして、「独身者」と「既婚者」の幸福度を比較したところ、どの年代においても「既婚者」の方が幸福度が高いことが分かりました。

 

人生の満足度は一般的に「30代」から幸福度が落ち始めて「50代後半」くらいから幸福度が再び上がり始めます。しかし、「独身者」と比べ「既婚者」は幸福度の落ち込みが抑えられており人生において大変な場面でパートナーの支えがあることにより幸せを保つことができているのです。

 

結婚すること自体に幸福度を高める肯定的な効果があることも分かっているのですが、不仲の結婚生活を送ってしまう場合には、「独身者」の方が幸福度が高い傾向があることも分かっています。

 

結婚と幸福について調べた論文(甲南大学の筒井義郎氏)で、夫婦関係に満足している場合には「独身者」よりも幸福度が高いのですが、夫婦関係に不満を抱いている場合には、「既婚者」よりも幸福度が低いデータとなりました。

 

人生で辛い時に「身近にいる存在」が助けてくれるのではなくむしろ害を及ぼしてしまうので、より幸福度が低くなってしまうのです。

 

だからこそ、結婚では個人の特性も大切ですが、素敵な関係性を築くことができるパートナーと出会えることが大切になりますね。

 

 

参考論文

Grover, S. and Helliwell, J. F. (2014) How’s Life at Home? New Evidence on Marriage and the Set Point for Happiness. NBER Working Paper No. 20794.

Socioeconomic variation in the association of marriage with depressive symptoms
(L.CarlsonaBen LennoxKailb:https://doi.org/10.1016/j.ssresearch.2017.12.008)

Happily single: The link between relationship status and well-being depends on avoidance and approach social goals.

 

 

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