ナルシストの特徴・診断5選!成功者が多いのは本当?

みなさんはナルシストに対してどのようなイメージを持っていますか?

 

なんとなく自意識過剰だったり自己中心的なイメージがあると思いますが実際にナルシストにはどういった特徴があるのか、今回はナルシストについてお話ししていきます。

 

ナルシストの特徴5選

まずはじめにナルシストの特徴についてお話しします。

自信にあふれている

ナルシストの多くは自信に溢れいます。自信がある人には人は着いていきますし周りから憧れの対象になりやすいです。自信とはどんな場面においても大きな力になります。ですがナルシストは自信家とはちがい過剰な自信があることが多く失敗しそうなことに対してもその自信のまま向かってしまうというケースがあります。

 

ですが、自分の利益になるものには迷わず挑戦するのでチャンスを手にする可能性が高いと言えます。

 

付き合うまでが優しい

ナルシストは自分を特別と感じてくれる存在を望んでいます。なので自分を愛してくれるようになるまで、つまり付き合うまでのアプローチに一切手抜きがありません。

 

エスコート、プレゼント、優しさなど愛情表現を惜しまず行いますがいざ付き合い始めたら人が変わったかのように自分勝手になる、冷たくなるなど豹変してしまいます。ですが、他人の目があるときは自分の評価を守るために優しい彼氏を演じます。

 

プライドが高い

ナルシストは非常にプライドが高くそのプライドに傷がつくことを必要以上に嫌う特徴があります。他人の評価は厳しくしているのに対して自分の評価は一切しません。自己評価の際にもプライドに傷がつかないかとナルシスト特有の防衛本能が働きます。

 

自分のプライドに傷がつかないように平気で嘘をついたり失敗したことを隠そうとします。もしプライドに傷をつけられた場合、さらにその原因が個人によるものだとしたら生涯忘れることがないほどに根に持ちます。

 

浮気をしやすい

オハイオ州立大学の研究で247人の男女を対象に調査を行った結果、ナルシスト気質のある男女ともに浮気率が高いことが分かりました。

 

なので生活に不満があったなど、生活に対する満足度が高い低いに関係なく浮気を行ってしまいます。ひとりの相手の特別な存在になれたとしてもナルシストにとってはまだ満足感を得られず、また他の相手にアプローチするようになります。

相手のせいにしようとする

自信が過剰なため自分の意見以外を正しくないと即座に判断し、「自分の言っていることが正しい」という考えになってしまい、話し合いの時間もなく一方的に相手のせいにしようとします。

 

プライドを傷つけるようなことは絶対にしないので自分から謝るといった選択はありません。相手から謝るように相手の非のみに対して意見を述べて謝らせるまで攻撃的になってしまいます。

 

成功者が多い

ナルシストには成功者が多い傾向があります。権力や地位、お金などはナルシストにとってはひとつのステータスでありそのステータスを手に入れるためならいくらでも努力をします。必要だから手に入れるのではなく自信の欲求に近い感覚で手に入れようとするので一般人と比べると少し動機は異なりますが努力をしなくては手に入らないものを物にしようとしています。

 

2種類のナルシスト

イギリスのエセックス大学との研究でナルシストには大きく分けてGrandiose narcissist(尊大型ナルシスト)とVulnerable narcissist(脆弱型ナルシスト)の2つの種類があると提唱しました。

 

どちらも利己的で自分を特別視されるべきだと考え、他人より自分の方が上という考えを持っている部分は共通していますがそれぞれに大きな差があります。

 

Grandiose narcissist(尊大型ナルシスト)

尊大型ナルシストは自尊心が非常に強く自分の言ったことはすべて正しいとさえ、思うほど自分に自信を持っています。そんな思考を持っていることから堂々とした立ち振る舞いをしており、周りからは尊敬されやすいです。リーダー気質があり、常に集団の中心になりたいという欲があります。

 

ですが、その自信は良いことばかりではなく自分の言うことはすべて正しいからという考えから「話し合いが出来ない」、プライドが高いため自分のミスを隠すため「平気でうそを吐く」、自分と他人を比べられると意見が「非常に極端になる」など攻撃性の高い性質があります。

 

自分に同調しない人は敵とみなしたり成功者は多いものの周りに対して有害性の高いものを尊大型ナルシストと呼びます。

Vulnerable narcissist(脆弱型ナルシスト)

脆弱型ナルシストは引っ込み思案で自尊心が低く外交的ではないのが特徴です。その自身の無さから成功よりもできるだけ失敗しないということに重点を置いています。なので他人よりも上でありたい、プライドが高いなどの感情を持ちながら行動にはできず、常に不安と主にして生きています。

 

ですがこれらの感情をあまり表に出さないため周りの人とは普通に接することができます。攻撃性が低くまわりに有害性の低いナルシストを脆弱型ナルシストと呼びます。

 

つまり一般的に悪いイメージをもたれているナルシストは尊大型ナルシストということになります。

 

ナルシストの割合

ナルシストはどのくらいの割合で存在しているのでしょう?

Medscapeに掲載されているNarcissistic Personality Disorderでアメリカ合衆国の人口の0.5%が攻撃性の高い尊大型ナルシストだと言われています。つまり200人に1人の割合で尊大型ナルシストが存在するということです。

 

脆弱型ナルシストはもっといるようですが攻撃的である尊大型ナルシストは少数の部類になります。

 

ナルシスト診断

アメリカ精神医学会による「精神疾患の診断・統計マニュアル第5版(DSM-5)」があります。今から出す項目に当てはまるか当てはまらないか答えてください。そして当てはまった数を覚えてましょう。その数がナルシストかどうかの判断基準になります。

 

  1. 壮大さと自己重要性を感じる
  2. 物事に対して専門性と独自性の感覚がある
  3. 完璧さに優越性を感じる
  4. 賞賛と注意の必要性
  5. 自分に対して強い資格感がある
  6. 共感性が欠如している
  7. 嫉妬、妬み、不信感を覚えることが多い
  8. 傲慢と軽蔑
  9. 他人のことを操作しようとする

 

以上の9項目の内5つ当てはまった場合ナルシストである可能性があると言えます。

あくまで判断基準なので当てはまっているからと言って確実にナルシストというわけではありませんし、ひとによっては上記とは別の症状が出ている場合もあります。

 

まとめ

ナルシストはたしかに自分のために行動することが多いですがそのためには努力を惜しまないです。実は努力家が多いです。努力なしではその結果を掴むことはできません。

 

参考文献
Grandiose and vulnerable narcissism: a nomological network analysis

Narcissistic Personality Disorder

Contingent self-importance among pathological narcissists: Evidence from an implicit task

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