失恋で辛いダメージを負っても、立ち直り精神的に安定する方法についてお話しします。
失恋を詳しく思い出す
失恋はとにかく精神的に辛いため、失恋した後には辛い気持ちを思い出さないようにすることで立ち直れると思いがちですが、ツラい失恋は忘れようとするよりも失恋の状況を詳細に思い出す方が精神的に安定していく効果があるのです。
ノースウエスタン大学の研究によると、「恋人と別れた原因」「恋人との別れ方」など詳細に思い出すことによって、辛いことから正面から向き合うことができて失恋の苦しみ、悲しみからの回復が早かったことが分かったのです。
嫌なこと、辛いことからは目を背けたくなりますが、向き合うことで早期回復に繋がるんですね。
SNSの投稿を積極的にする
SNSは失恋の傷口を広げる可能性があります。「SNSと失恋」の関係性を調査した研究では、SNSを使うことで、SNSの便利機能であり「あなたの知り合い」「おすすめユーザー」などによって望んでいない表示により失恋を長引かせてしまう可能性があることが分かっています。
しかし、日本の別調査では、別れた後、SNSを積極的に利用して投稿している人は、別れを受け入れ精神的に成長しやすいことがわかりました。一人の世界に閉じこまり、SNSをただ覗く行為をしていると失恋はより大きなダメージとなりますが、SNSで自分の感情を表現することで立ち直りは早くなるんですね。
投稿するならSNSを積極的に使った方が良いですが、投稿しないでただ見るだけならSNSとは少し距離を置いた方がよさそうですね。
元恋人の嫌なところを思い出す
恋愛しているときは、脳で快感や多幸感を得ることができるドーパミンなどが分泌されるのですが、失恋をしてしまうと脳から幸福ホルモンの分泌が少なくなり、薬物をやめた時のような禁断症状が現れてしまいます。
すると、正常な判断ができず「もう一度付き合っても同じ理由でいつか別れる」ことが分かっていたとしても「あの人とじゃないとダメ！」のような思考になってしまいます。
ミズーリ大学セントルイス校（サンチェス教授）の研究によると「元恋人の短所を思い浮かべる」ことが失恋を忘れるためには効果的だとわかりました。正常な判断をするためには、元恋人の短所を思い浮かべ再認識することが必要になります。
例えば、浮気が原因で別れたとしたら「いつも優しくて幸せだったなぁ」と思えば失恋のダメージが大きくなりますが「浮気性だし、結局いつかは別れてたな。早めに別れててよかった。」と再認識することで、心理的に客観思考ができるので自分自身の精神状況を安定させることができるのです。
新たな恋をする
失恋によって受けた精神的なダメージは新たな恋人を作ることで修復しやすいです。ニューヨーク大学（ブラムボー教授）の研究で別れて３ヶ月ぶりに新たな恋人と付き合った人と、10ヶ月ほどたって付き合った人の精神状況を調査したところ、早くに新たな恋をした方が精神的に安定することがわかりました。
恋人と別れた後に、新たな行動をしなければ１人で恋人との思い出を繰り返し思い出してしまいますし、精神的にどんどん追い詰められてしまいます。なんで、別れた後に付き合うまでの期間を短くすることは失恋を克服する一つの手段です。
温かい食事をする
失恋で無性に寂しくて辛い思いをするときには、体が温まる食事をしましょう。ニューヨーク州立大学の研究で、温かい食事を食べることで寂しさを感じにくくなることがわかりました。
温かい料理を食べることで脳は、食べ物が温かいのか、感情があったかいのか判断できないため、寂しくて辛い時は温かい飲み物や食べ物を体の中に入れると良いです。
マッサージを受ける
失恋により人肌が恋しくなってしまい、過食によって寂しさを埋めようとする人もいますが、誰かにマッサージをしてもらうことで人から人への肌のスキンシップをしてもらうことで精神的な安定をもたらすことが分かっています。
マッサージを受けることで血流が良くなりリラックス効果もあるので、マッサージを受けるのは失恋対策に効果的です。
失恋から回復するまでの期間
個人差はありますが、失恋した状態は肉体的と同等のダメージを体に及ぼしています。人によっては、肉体的な痛みよりも辛く耐えられない状態に感じ、薬物中毒状態に近しい脳の反応をする研究データもあることから数ヶ月、数年経っても忘れることができない場合もあるのです。
失恋は人によっても精神的なダメージは違いますし、失恋後の行動によって回復するまでの期間は違いますが、ベルン大学の研究では、9000人の男女を対象に3年に渡って失恋から立ち直るには時間がかかるのか調査したところ、失恋によって受けるダメージは「自尊心の崩壊」であり、自尊心の崩壊から完全に回復するまでに1年間程かかることが分かりました。
ただ、失恋は一見すると辛い想いだけかと思いがちですが、失恋によって得た経験を将来的にポジティブに生かしたデータもあるように、失恋は一つの成長できるターニングポイントの一つでもあるんですね。
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